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【活動報告】サポート校でフィジカルチェックを行いました

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【活動報告】サポート校でフィジカルチェックを行いました

杉山
東京でコンディショニングトレーナーをしている杉山市朗(@16sugiyama)です。

 

今回はサポートしている学校で先日行ったフィジカルチェックの活用法や導入するメリットを中心にお話ししたいと思います。

フィジカルチェックと言っても色々な物があり、皆さんに馴染みがあるのは小学生の頃行った体力テストでしょうか。専門的にはFMS(Functional Movement Systems)などの身体を評価する手法のことです。

私がサポートしている学校で採用しているのは「ケガゼロプロジェクト」が発案したフィジカルチェックになります。

 

 

フィジカルチェックは何をするの?

ケガゼロプロジェクトのフィジカルチェックは、12種目のテストを行い柔軟性、機能性、安定性を数値化してフィードバックします。最大の特徴はフィードバックがWEB上で確認でき、改善エクササイズ動画まで用意されているところです!

では各項目をもう少し詳しく解説していきます。

 

12種目のチェックで柔軟性・機能性・安定性を数値化

フィジカルチェック自体は1人5分程で終わる簡単な内容です。

チェック項目は、

  1. 背中の柔軟性
  2. 腹圧の機能性
  3. 体幹の柔軟性
  4. 肩の機能性
  5. 胸椎の柔軟性
  6. 股関節の機能性
  7. 腸腰筋の機能性
  8. 股関節の安定性
  9. 股関節の柔軟性
  10. 体幹の安定性
  11. もも裏、ふくらはぎの柔軟性
  12. もも前の柔軟性

の12種目で柔軟性、機能性、安定性を数値化します。

このデータは基準値に対して自分がどうだったかだけでなく、様々な競技で全国大会にでている人の平均値との比較ができるため自分の強化しなくてはいけないポイントが簡単に理解できます。

また、4つの部位別に怪我の危険度とどのチェック項目が危険因子なのかが一目瞭然でわかります。これにより怪我の予防だけでなく再発予防にも役立ちます!

 

 

フィードバックシートはWEB上で確認

結果は個別に設定したIDとパスワードを入力するとWEB上で確認ができます。印刷することもできますし、測定毎にIDとパスワードが発行されますので過去のデータを閲覧することも可能です。

結果をわかりやすいフィードバックシートで見れるのはケガゼロプロジェクトのフィジカルチェックの特徴の1つです!

 

 

 

改善エクササイズを動画で確認

フィードバックシート内から改善エクササイズ動画に簡単にアクセスすることができます。

改善エクササイズは12種目のチェック項目毎に設定されているため、自分が改善しなくてはならない項目のエクササイズをすぐに確認することができます。

フィードバックシートと改善エクササイズ動画を組み合わせることで測定しただけで終わらない仕組みができているのが最大の特徴です!

例えば股関節の機能性が低いと言われても何をすればよいかわからなかったり、改善エクササイズを指導されても継続的に指導が受けられなければ自己流のエクササイズになったり、エクササイズ自体をやらなくなってしまったりする可能性もあります。しかしケガゼロプロジェクトのフィジカルチェックは各項目毎に改善エクササイズが動画で確認できるため、弱点の改善が行いやすくなっています。

 

 

フィジカルチェックの活用法

ここからは実際にサポート校でどのようにフィジカルチェックを活用しているかを実例をもとに解説していきます。

 

結果を技術指導に活かす

競技においての課題がフィジカルにある場合、技術練習をするよりトレーニングやストレッチをする方が課題解決の近道になることがあります。そんな時はフィジカルチェックの項目と競技の関連性を説明するとトレーニングやストレッチへの意識が高まりパフォーマンスアップにも繋がります。

例えば動き出しに課題がある場合、股関節の安定性の数値が悪い場合があります。テストでは中腰で一番力が入りやすい姿勢をとりますが、この姿勢で骨盤が後傾し背中が丸まった姿勢をとるためアクセル筋であるお尻やもも裏の筋肉がうまく使えず、重心も後ろになるため動き出しが遅くなります。意識すれば修正できますが、本人が一番力が入りやすいと感じている姿勢が間違っているため、一番力が入りやすい姿勢(パワーポジション)を獲得する改善エクササイズを行う方が技術練習をするより改善が早い可能性があるといった具合です。

 

結果をもとにアップやダウン、トレーニングのメニュー作成

結果をまとめてみるとバドミントンプレイヤーの特徴が掴めてきました。個人差はあるもののチームとして改善しなくてはならない部分が明確になったため、結果をもとにウォーミングアップとクールダウンのメニュー作成を行い怪我の予防に活かしています。

上級生は2020年1月に最初の測定をして今回が2回目の測定でした。今回の結果は9割以上の生徒が前回より数値が上がっており生徒たちの身体に対する意識が変わってきたと実感することができました。

 

 

フィジカルチェック導入のメリット

今までは何となく自分は身体が硬いと思っていた人も結果が数値で示され基準値とどれくらい差があるのかを知ることができるため、身体に対する意識を高めることができます。また、改善エクササイズを動画で確認することができるため、普段のケアの質が上がり怪我予防だけでなくパフォーマンスアップにも繋がると思います。

バドミントンプレイヤーのCさん
特に学生さんは専門的なトレーニングやコンディショニング指導を受ける機会が少ないと思いますので、自分の身体の事を知るきっかけにはとてもよいツールですね。
そうですね!バドミントンに限らずスポーツは試合という練習の成果を発揮する場がありますが、トレーニングやコンディショニングの効果測定をする機会は少ないと感じています。フィジカルチェックを行うことで定期的にトレーニングやコンディショニングの効果測定を行うことができ、日々のケアに取り組む姿勢も変わっていくことが期待できます。
杉山
バドミントンプレイヤーのCさん
個人はもちろんですが、チーム単位で受けることでチームとしての課題も明確になり練習メニューだけでなく、ウォーミングアップやクールダウン、トレーニングメニューがより効率の良いものになりそうですね

 

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21項目のチェックで怪我の危険度が数値化され、改善ポイントが明確になります。 また、測定結果と共に改善エクササイズを提示する事によって測定しただけを防ぎます。   ↓少年野球チーム測定の様子 ...

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まとめ

今回はフィジカルチェックの活用法や導入するメリットを具体的に解説しました。

スポーツをする上でフィジカルが大切なのはわかっていても競技の練習が中心になりがちです。特に学生の内はケアに対する意識も低いため鍛えることばかりになっているのが現状ではないでしょうか?フィジカルチェックを活用すれば身体に対する意識を学生の内から高めて怪我をしない身体作りをチームメイトと競いながら行うことができます。

学生の内から身体に対する意識、怪我予防の意識を高めることは、スポーツをベストコンディションでいつまでも楽しめることに繋がると信じています!

最後までお読みいただきありがとうございます。この記事が身体のことを考えるきっかけになれば嬉しいです。

 

 

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